どう言う?誰が言う?
今回は、
①言いたいことは同じでも、
“言い方”によって相手の受け入れ方は変わる
②言ってるセリフは同じでも、
“誰が言うか”で相手の受け入れ方は変わる
ことをお話しします。
ご自身の普段のコミュニケーションのとり方を少し振り返りながら、
でもあまり考え込みすぎないように、読み進めてみてください♪
* * * * *
①言いたいことは同じでも、
“言い方”によって相手の受け入れ方は変わる
さっそく、例を挙げて考えてみましょう。
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[例1] 廊下は走るな!
[例2] 遅刻をするな!
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これらを言われて、あなたならどう感じますか?
「うわ、怒られた・・・」と感じませんか?
「〜するな」は禁止・命令・強い注意喚起を示します。
厳しく注意を受けたことで、
今後は、廊下は走らない・遅刻をしなくなることが期待できます。
でも、なんだかちょっと心はダメージ受けているかもしれません。
言いたいことは同じでも、下記のように言い換えるといかがでしょうか。
[例1]
「廊下は走るな!」
ではなくて、
「廊下は歩こうね」
[例2]
「遅刻をするな!」
ではなくて、
「8時までに登校しよう」
「廊下は走るな」「遅刻をするな」と言っている側は、
怒ったり叱ったりしているつもりはほとんどないかもしれません。
でも、言われる側は、
怒られた・叱られた・禁止された・否定された、
などネガティブに感じる場合があります。
「〜するな」と言われたら、
「じゃあ、どうしろっていう意味?」と困ってしまう方もいるでしょう。
禁止表現の「〜するな」ではなく、
何をしたらいいのかが分かる言い方に変えるだけで、
言われた側はすんなりと受け入れることができます。
これはごく一例です。
コミュニケーションは多くの場合、
ついつい言っちゃうクセがあるものです。
あなたは「〜するな」を多用してはいませんか?
特に、夫婦・親子・先生と生徒・上司と部下などの関係の中で
小さな不和が募って大きな溝になっていく可能性があります。
一つ一つのセリフはちょっとした禁止表現だとしても、
言われる側としては
「いつも否定されている感じ」「すぐ怒られる」「なんか腹立つ」
と感じることがあるからです。
もし、あなたの身近に
「あの人はよく禁止表現を使っているなあ」という方がいたら・・・
「その言い方、やめてください」ではなくて、
「これからは〇〇って言って欲しいです」と具体的に伝えてみましょう。
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②言ってるセリフは同じでも、
“誰が言うか”で相手の受け入れ方は変わる
こちらも、さっそく例を挙げて考えてみましょう。
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あったかくして早く寝るんよ
\
というセリフを、
[1]遠方の実家の母親から
[2]大好きな人から
電話で言われることをイメージしてみてください。
[1]母親から言われたら、
「んもーっ!もう子どもじゃないんだから!
言われなくたって分かっとるわい!」(イラーッ)
となるかもしれません。
そしてなんだか夜更かししたくなるかもしれません。
[2]大好きな人から言われたら、
「やっぱり優しい!嬉しい!大好き!」(キュンッッ)
となるかもしれません。
そして頬を緩めながら早々に眠りにつくかもしれません。
なんとなくこの違いが分かるでしょうか。
母親に悪気はないし、我が子を心配してこその一言でしょうが、
なぜか説教じみてしまって、
言われた側は受け入れ難くなってしまうことが起こりえます。
全く同じセリフなのに、相手との関係性や、相手に対する感情の違いで、
嬉しく受け取れることもあればそうではないこともあるのです。
では、どうすればいいのでしょう。
この例の母親の我が子を思う気持ち、どう伝えていくと良いのでしょう。
もしかしたら、母親が全部を言わなくてもいいのかもしれません。
「あったかくして早く寝るんよ」って言ってくれる誰かと巡り会えるように、
多くの人と様々な経験ができる環境を応援できたら、
それで◎なのではないでしょうか。
* * * * *
なぜか人とうまくコミュニケーションをとれない
悪気はないのになぜかいつも相手を苛立たせてしまう
そんな時は、
◆禁止や命令に聞こえるような表現になっていないか
◆全てを自分が相手に言ってあげようとして無理していないか
ちょっと振り返ってみてください。
私たち 大阪中津臨床カウンセリングも、お手伝い致します♪♪
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