心理検査について
臨床心理士が行う業務として、心理療法と心理検査があります。心理検査については、今までにどこかで受けたことがあるかもしれません。今回はよく行われる心理検査について説明したいと思います。
〇能力を測る検査
知的能力(IQ)や職業能力を測る検査があります。
①知的能力(所要時間2時間程度)
いくつかの知的な側面を知るために、質問に答えたり、道具を使います。
(WAIS、WISC、K式発達検査など)
②職業能力
職業に関するいくつかの能力を知るために、質問に答えたり、道具を使います。
(GATB)
〇性格検査(30分~1時間程度)
①質問に答えるもの
質問に答えるものなので、答えやすかったり、自分でも「そうだなあ」と納得しやすいです。
(TEG、VPI、Y-G性格検査、STAIなど)
②絵を使うもの
質問に答えるものよりも、もう少し無意識など心の奥深いものを知るために使います。
(バウムテスト、ロールシャッハテスト、P-Fスタディ、人物画テスト、HTPPなど)
〇病気や障害(*)についてスクリーニングをする検査
点数によっては、病気や障害の可能性があります。あくまでも大まかな状態像を把握する目的ですので、正確な診断が必要な場合は精神科・心療内科などのかかりつけの医師にご相談ください。
(A-ASD、A-ADHD、HDS-R、PARS、CES-Dなど)
会社でうまくコミュニケーションが取れない、性格について悩んでいる、自分について少しでも知りたい、といった場合に心理検査が役に立つかもしれません。また、心理検査はその人の一側面を知る道具ですので、結果のみにとらわれず、カウンセリングと併用することでさらに自己発見へとつながります。
なお、心理検査の実施については、①予約→②初回面談→③検査(2~3時間程度で検査数や種類によります)④面談の流れとなります。結果については報告書の作成(1~2枚程度)および、④面談にてお渡しいたします。
まずは、心理検査を受けたいというご希望がございましたら下記までご連絡お待ちしております。