ひきこもりについて
【概要】
仕事や学校にゆけずに、家族以外の人と交流をほとんどせずに、6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態を「社会的ひきこもり」と言います(厚生労働省より)。
ひきこもりといってもさまざまで、近くのコンビニやスーパーに出かける人もいれば、1日中家の中にいる人もいます。また、原因も色々な要因が重なって起りますが、そこから踏み出すには否定的な思いや体験を本人がどのように捉え直すかが大事となります。また作業や外に出る体験など実際に行動することも並行して、少しずつステップアップすることで、社会につながっていきます。
周囲の人や家族においては、一歩を踏み出せなかったり、そのきっかけがつかめなかったり、ネガティブな気持ちの整理がついていないために引きこもっているのであり、本来は外に出たい、仕事をしたい、社会に参加したいという気持ちが本人にあると理解することも大事です。また、必要以上に本人に関わろうとしすぎてもうまくいきません。
【支援方法】
支援者が関わる方法として、カウンセリング、就労支援、居場所事業の利用などが挙げられます。また、本人と同意がとれた場合は、家庭訪問を行うこともあります。
【社会資源】
利用できる社会資源は、精神保健福祉センター・保健所・地域若者サポートステーション・ひきこもり地域支援センター・民間のカウンセリング・家庭訪問支援機関などがあります。また、外出や人に対する恐怖心など、こころの病気が関係する場合は、病院での治療が優先になることもあります。
【カウンセリングの効果】
カウンセリングでは、本人の気持ちの整理、行動を通じてどのように感じたかなど振り返りながら、少しでも踏み出す勇気やきっかけづくりを目標にします。また家族へのカウンセリングは、本人とどのように関れば良いのかなどの適切な関わり方を考えたり、本人と関わり続ける家族のモチベーションの維持、感情のコントロールなどが効果としてあります。