やめられない とまらない
「やめたいのに やめられない」
「ダメだと分かっているのに とまらない」
これって、けっこうつらいものです。
今回は
やめられない とまらない の止め方
ではなくて、
やめられない とまらない ってけっこうつらい
というお話。
* * *
薬物やアルコール、ギャンブル、買い物、その他いろいろ
「やめられない とまらない」の深刻な状態を“依存”と言いますが、
ここから脱するのは実に長期戦になります。
専門家と共に回復へのプロセスを丁寧に歩む必要があります。
自力ではなく、専門家と共に、専門的な知識を持って取り組むことが大事です。
その物や行為に依存していない人にとっては、
「ダメってわかってるんなら やめればいーじゃん」
「なんで何度も痛い目みてんのに やめられないの?!」
「我慢すれば済む話でしょ???」
と、やめられない理由が理解し難いかもしれません。
でも、この感覚だと、
「専門家に相談する」という選択肢が見えづらくなります。
「本人の努力次第」「気持ちが弱いから」と捉えているうちに
依存状態がより一層深刻なものになり、
脱するにも一層の時間を要することになりかねません。
まわりだって、力になれるものならなりたい!と思っているはず。
そんな時は、
「いつもやってる何かをやめるって、けっこうつらい」を知ることから
ちょっと経験してみてはいかがでしょうか。
例えば、コーヒー。
毎朝一杯、ランチ後に一杯、ちょっと休憩で一杯。
これら全部やめるとしたら・・・?
1ヶ月間、絶対にコーヒーを飲んではダメだとしたら・・・?
簡単そうで、実は意外と難しいかも。
「今日は重要な会議があるから、特別に朝だけ飲んでいいことにしよう」
「先輩がおごってくれたコーヒーを断るのは失礼だから、これは飲もう」
「皆がコーヒー注文する中で私だけ紅茶って言いづらいから、一杯だけね」
など、
コーヒーを飲んではダメな期間だと分かっているけれど
飲んでもいい特別な理由を見出して、「一杯だけなら」と口にするかもしれません。
これが、
やめられない とまらない のつらさをかじってみる経験です。
次第に、
「今日は重要な会議があるから、ちょっと高いオレンジジュースを一気飲み!」
「先輩がおごってくれたコーヒーを断るのは失礼だから、あらかじめコーヒー禁止キャンペーン中って話しておこう」
「皆がコーヒー注文する中で私だけ紅茶って言いづらいけど、堂々と言えばいい」
など、
飲まないための工夫の数が増えてきたら、素晴らしい!
そうか、何かをやめるとき、ひたすら我慢ではなくて
いろんな工夫をしないとなかなかつらいことだな と分かったなら、素晴らしい!!
* * *
やめられない とまらない ってけっこうつらいんです。
「こんなつらいことを一人で頑張るのはめちゃくちゃつらい」と理解して
「専門家を頼ろう」「専門的な相談機関に行こう」と行動にうつしていくのが◎
専門家、ここにいます。
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大阪駅・梅田駅徒歩10分、地下鉄中津駅すぐ
大阪中津臨床心理カウンセリング
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