ピュア七並べをしたよ
子どもの頃、年末年始は祖父母の家で過ごしていましたが、
私はそこでいとこたちとトランプをするのが好きでした。
今回は、トランプからみる「人間の発達・成長」について。
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未就学児さん複数名とトランプする機会があり、
私も一緒になってトランプを楽しんでいました。
「ババ抜き」をしていると・・・
ババを引いてしまった子は、プンプン怒る。
ババが手札からなくなった子は、頬が思いきり緩む。
ババが全然回ってこず順調に手札が減る子は、どこかちょっとつまらなそうにも。
いま誰の手元にババがあるのか、丸わかり!
「ブタのしっぽ」をしていると・・・
数字がまだちょっと分からないメンバーに「これが3だよ」と教えてあげたり、
数字が何種類もあることがおもしろくて、笑いが起きたり。
それぞれの優しい姿や笑いのツボに触れることができました。
そして、「七並べ」。
私は未就学児さんたちとやった七並べを
「ピュア七並べ」と命名せずにはいられません!
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七並べって、7に近い数字を持っているけど持っていないフリをして
他の人を困らせることに面白さや駆け引きがあるわけですが、
未就学児さんにはそんなイタズラ心がツルッツルにありません。
「ぼく6あるよー!」「やったー!8出すね〜」「じゃあ次は9だね〜」
「だれかここ持ってたら次おねが〜い」「わたし、あるから待ってて〜」
次々と、誰も意地悪することなく、次々と、出るわ出るわ。
イジワルオトナの私は、
「ごめん、これ何がおもしろいん・・・」と思っちゃったのですが、
みんなはとってもピュアに
「協力しながら数字を並べるの楽しー!!!!」という雰囲気です。
***
私はこんな場面をみて、
「人間っていつから、何をきっかけに、どこで学んで、
“駆け引き” や “いたずら心の許容される範囲” を身につけていくんだろうか」
と 本当に考えさせられました。
トランプのゲームの中では、
「相手をちょっと困らせて自分が勝ちたい」という計画が許されるけれど、
それをそのまんま日常に持ち込むと、
なんだか友だちが減っちゃいそうです。
きっと相手はこう考えているから、自分はこう動いて、
その裏を読むとこうだから〜という、複雑な考えを持つのも、
人は発達・成長と共に身につけていくけれど、悪用はしない。
こんな難しい、こんなにも複雑で、
おもしろい人間の心、どうやって知っていくんだろう・・・
「心の理論」で説明つくこともあるし、それだけでは足りない気もする・・・
***
ピュアな未就学児さんからもらった壮大な宿題。
私は冬休み中、あーでもない、こーでもない、
わーこんな見方もできる、そーいえばこれもあーでこーで・・・
モッコモコに考えを膨らませて楽しもうと思います。
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大阪中津臨床心理カウンセリング
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